状況打開力を叩き上げる TOCfE Boot Campに参加しました
4月21日 状況打開力を叩き上げる TOCfE ブートキャンプ(東京都)
新人の頃、会社の先輩から「ザ・ゴール」を薦められて読んだくらいで、ほとんど知識なしの状態で参加してきました。
TOCfEとは?
1000万人が読み、今も色あせないベストセラー『ザ・ゴール』。この本の中で 発表された理論がTOC(制約理論)です。“世の中の「つながり」と「ばらつき」を考えるなら、その「つながり」の中で必ず、相対的に弱いところ(制約)が存在する。その弱いところに、集中して、お互いに助け合いながら取り組むことが、全体最適となる。”これがTOCの核です。
シンプル、かつ、パワフルなこの理論は、産業界のみならず、行政、非営利団体など、様々な組織において、目覚ましい成果を出し続け、今も進化し続けています。
なかでも、もっとも目覚ましい進化を示している適用分野の一つが、教育分野の為のTOC、TOCfE (TOC for Education)です。
教育のためのTOC 日本支部 コミュニティ
詳細は、上記のページを参照してください。
ワークショップのメモ
問題の整理
- 一文で書く
- ポイントがぶれないように
- 疑問形で書かない
- 説明できてない。曖昧。
- "〜なので"は不要
- 原因への先入観。制約となってしまう。
- 事実を書く
- 「これは問題ですか?」と繰り返し自問する
- 人と一緒に問題解決する場合も同様
- 〜したいは問題じゃない
まず問題の整理なんだけどこれが難しい。
5,6個出てきたけど、問題なのか状態なのか曖昧な問題がちらほら。
ワーク中にファシリテーターの方が言ってたことが印象的でした。
"〜なので〜という場合、問題が玉突き状態になっている。この場合は、別々の2つの問題が存在している"
解決手段の検討
- この方法で解決したいというものを考える
- 対立する手段を考える
- 手段という言葉から、並列の関係のものを選びがち
- "体重が増えた"という問題に対して、"食べない"と"運動する"など
- これは対立していないので、やれ!ということにしかならない。
- 対立とはジレンマ
出した問題から一つ選んで解決手段を考えるんだけど、手段という言葉から並列の関係のものを選びがちというところは、なるほどなと思いました。
慣れないうちは、単純に"〜〜する"、"〜〜しない"という反語にすればよさそう。
要望の整理
- 手段を実行すると得られる状態
- 手段を実行するための動機
- 要望同士は対立する必要はない
- むしろ反対側の要望を無視して考えるべき
- 手段から得られるものを考える
最初に考えたときには、2つの手段とも同じ要望になってしまいました。
実はこの時点では、手段が正しく対立してなくて、それに気付き、手段の見直しを行うことで要望を考えることができました。
自分のことなのに、自分でわかってないもんですね。
共通目的の抽出
- 共通目的とは
- 両者が望む理想的状態。
- 両者が達成したいと思うこと。
- 対立しているのは手段、目指すところは同じ
- 共通目的が浮かばない場合
- もう一段高い目的を考える
- 一歩先の状態を考える
- 範囲を広げてみる。
共通目的とは要望の先にあるものであり、それが要望を叶えたい本当の目的です。
普段〜したいと言ってるのは大抵要望だったりします。
検証
- 声に出して読む
- つなげて読む
- "共通目的"のためには"要望"の必要がある
- "要望"のためには"手段"をするべきである
- "手段1"をすると"要望2"に対して妥協してしまう
- "手段2"をすると"要望1"に対して妥協してしまう
- "手段1"と"手段2"は両立できない
声に出して読むって大事。
あと文章にするとしっくりこないところを見つけやすくなることを実感しました。
ここでは、手段と要望のたすき掛けのところでしっくりこないのを感じて要望を修正。
とりあえず、ここで一旦クラウド完成=状況の整理が完了です。
対立の解消
- 仮定を加える
- 仮定とは、手段、要望の理由
- "要望"のためには"手段"をするべきである、なぜならば"仮定"だからだ
- "共通目的"のためには"要望"の必要がある、なぜならば"仮定"だからだ
- 仮定とは、手段、要望の理由
- おかしな仮定を見つける
- この仮定は実在している?
- この仮定は常に有効?
- 仮定が真実とならないためにはどういう行動をとればいい?
- これらの質問で仮定を壊す。
- 2つの要望を同時に達成できる方法を考える
正直、ここはまだ消化しきれてない感があります。
もうちょい自分でクラウド使ってみないとだめですね。
飛田基さん事例紹介
- クラウドは子供でもできる
- 4歳児が絵を描いてクラウドつくった。
- とてもちゃんとしてて納得感のある解決
- 仮定とかは実はあんまり考えなくて、要望を満たすことをとにかく考えればいい
- 子供に何かをさせたいときには、手段を示して〜しなさいではなく、要望を伝えるべき。
4歳児が、あんなにちゃんとしたクラウドが書けるっていうのは衝撃でした。
むしろ、大人の方が、いろんな制約を自分の中に勝手に作ってしまっているのでしょう。
懇親会
ビールやおつまみ、あとメイドさんなどが登場し懇親会開始です。
※見たままの事実を書いてます。
鼻メガネの会会長の@riskrisk さんや、@changeworlds さんなど、たくさんの人とお話しできました。
今度は鼻メガネの会にも参加したいです。
いろいろと興味深いお話しが聞けましたが、@enumさんのお言葉が印象に残りました。
クラウドで上司とかなぐっちゃだめ。死ぬから。
雲って柔らかそうなのに、それでも死ぬんですね…
真面目に言うと、クラウドは対立解消のためのツールであって、理論武装のためのものではないってことですね。
なんだかんだで、終わったのは21時半くらい?でした。
1日ずっと頭使いっぱなしで疲れましたが、とても楽しく有意義な1日となりました。
スタッフのみなさん、会場提供して頂いた日本オラクルさん、参加されたみなさん、ありがとうございました!
また、どこかの勉強会で会ったらよろしくお願いします。